=いわゆる恥ずかしい反省会・愚かな恋ぞ=

ということで長々とお付き合いありがとうございました
まさか14ページになるとは正直思いもしておりませんでした。
しかも、作画にやたら時間ががかってしまい
気がつけば桜舞い散る季節から夏真っ盛りという状態でございます。
おまえはこの漫画描くのに
なに半年もかかっとんじゃ

というこのていたらく。
(2017年3月から8月までかかりました)
次から掲載する短編はもうちょっと早めに作画したいです。

・タイマン勝負について
今回、この二人の大一番タイマン勝負ということで
あらかじめ道筋をきちんと決めるべく脚本を書いていたのですが
これこそばかみたいに長くなってしまいました。
ただでさえ長い会話劇なのに、これ以上長くしてどーーーーする!!!!
なんつうか、色々入れたい要素が満載なんですね
忠通がもっと頼長に対して卑屈っぽくなったりする箇所や
頼長が兄の優しさについてこれでもかと語ったりする箇所などなど
漫画にしたらこれきりがないじゃん!!みたいなところが非常に多く
今回の情報量まで絞らせてもらいました。
今読み返してみると、それでも多いんじゃないのかと冷や汗が出ます。
上記にあるような削った逸話は小話にして
少しずつ二人の距離などを演出できたらいいなあ、とぼんやり考えております。



・結婚のこと
本当に結婚させました、やっちまったな!!!!!!!
当初目標が「二人の和解」だったので、行き着く所まで行ってしまった感じです。
もともと家族なのだからそうする必要性は無いのですが
忠通としては、頼長をつなぎとめておく唯一の方法だと
思っている節がある感じです。自分の死後もちゃんとご飯食べていけるように…
そんな事まで気を回す忠通は、心の底から頼長の事を愛しているのだと思います。
後日談で描くと思いますが、頼長から「東三条に住んでる家族にも優しくしてあげて」
とか変な気を回させる位には、頼長に対しての愛情全開状態になっています。
どうしようもないおじさんですね、そこがまた好きです。

そして「兄の妻」という事に対して抵抗無く受け入れる頼長
これに関しては、もうなるようになれという感じです。
好きな人と過ごせるのだったら、あまり形式にはこだわらないようです
そういう所が36歳の生前(すいません)の彼と明確に変わった点ですね
ざっくりですが、北嵯峨の彼は宇治にいた時の菖蒲若時代にかなり近い性格に
なってしまったのではないでしょうか。
その方が生き易いのかもしれません。

4年前に連載始めた時は、結婚まで着けるかどうか冷や冷やしながらの
作画でした。しかしながら、二人が頑張って互いを認め合い居場所を見つけてくれたことに
本当にほっとしております。

余談ですが、3月から4月にかけて脚本書いてる段階で
何故かいつも最終段階で殴りあいが回避できなくて、相当悩みました
(まじで)

いやーいつも「関白辞める」あたりで殴りあいが始まるんですよね。
お父さんが今日いきなり会社辞めてきた、と同じような事なので当然ですな(笑)
とにかくバイオレンス漫画にならなくて良かったです。

・頼長の自死選択について
頼長という人は台記から伺うに、本当に真面目な人だと感じます。
こういう藤氏がピンチの場面になると、かなり思い詰めてしまうタイプなのではないか?
と考えての「自死」選択でした。結構男前です。
実は脚本当初「不必要な自分を殺してくれ」という筋書きだったのですが
果たして彼は他人に命を委ねるような性格か?
もっとシビアな世界を生きてきた人じゃないかな?と
暫く考え込みました。
結局、本当にその場面の作画ギリギリになってから「自死選択」に変更しました。
あと、もう1回人に殺されたりするのは嫌なのかもしれない
という単純でアホな事も考えてしまいました。
こちらの発想は没にしてあります(笑)

死にかけた時から数えて2年間、彼も人間的な厚みが少しだけ増した
(人当たりがやわらかくなった)部分もありますが
根本的に、物事に対してのシビアな目線は変わらないのではないでしょうか。
割と簡単に兄に体を差し出すくだりも、シビアで野生的発想だと思っております。

「自死選択」について、ちょっと乙女的な要素も含まれます
兄の為に死ぬ私、というナルシズム全開な感覚ですね。
そういうのも含有していそうな感じが、北嵯峨の可愛い頼長像となっております。
なんだか沢山語ってしまってすいません。



・忠通さんについて
忠通は連載当初よりずっとずっと頼長への愛を貫いた、
ということで粘り勝ちの結婚だと思っています。
こんなに愛されたらもうね、結婚するしかあるまいという
妙な諦め要素もあったら面白いです(笑)
5歳くらいから恋しているから、あしかけ33年の愛ですね
なんかの殿堂入りをして欲しい。
今回は少し怖い面(本気で腕を取る場面)も描きましたが
あれが彼の本性なんだろう、と人に指摘されて
おおお!!とちょっとびっくりしました。
あまり頼長も見たことの無い一面だったので、極端に驚いていましたね
家族にも見せないように押さえ込んでいる節があります。
そういうのを頼長がこれから少しずつ解きほぐしながら
楽しいいちゃいちゃ生活をしていけばいいのではないでしょうか。
仮面を外すのは実は忠通の方で、
これから過去の事など色々救われていけばいいなあ、と考えています。

しかし彼に関しては、本っ当に色んな面がまだまだ色々沢山書き足りていません
予想外にスケベでフェチな所をまず率先して描きたいですね!
ともかく、これから小話をつんでいけたらと思っています。


・これからのはなし
一応、「摂関家のはなし」はあと1話で終了予定です。
完結させる前に「法性寺さまとの日常」を5本くらい作成予定です
いわゆるバカップル話ばかり、んもーーーいちゃいちゃしおってからに!!!
そして、以前予告していた二人のエロ本(結婚初夜そのほか本)を描きます
できれば、前回出したスケベ本よりも更にいやらしくラブラブさせたいです
兄上大好きって1000回くらい言わせたい(笑)
貧乏なのでものすごく小部数発行ですが
また出来ましたらサイトにてお知らせをいたします。
興味のある方はどうぞよろしくお願いします。



最後に、お二人ともご結婚おめでとうございます絵。

おまえたち、これから
ずっとずっと一生いちゃいちゃしていてくださいよ!!!!!

新婚旅行にもいってこい!!!!!!!!!!!



長々とありがとうございました、また次回もよろしくお願い申し上げます。
2017年8月14日・文責とくだしんのすけ





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